今年で何回目になるのかよくわかりませんが、またまた登ってきました富士山。
本当は一週間前の09.16-17に登ろうと思っていたのですが、あいにく日本の四つの島に全部上陸するという強力な台風のせいで、一週間延期をしました。延期したのはいいのですが、秋分の日前後はたいてい初雪の便りが聞こえてくる頃なので、正直避けたかったのも事実なのですが…
とはいえ、今回は隊長だけでなく新入隊員も二人参加してのにぎやかな、いやみんな台風で延期したせいかけっこう他にも人がいっぱいいるオフシーズンの富士山でした。
いつものように御胎内温泉で沐浴してコンビニで最後の買い物をしてから富士山スカイラインに向かっていると、水が塚駐車場の先の高鉢ゲートに何やら立て看板が立ってます。
「マイカー規制は今月の十日で終わっているはずなのに、と思いつつよく見てみたら、「バイクナビ・グランプリ2017 第12回 キング・オブ・ヒルクライム富士山」が開催される予定になっていて、24日の6:30~11:30まで車は通れません、ということでした。
まぁこちらとしてはあちこち周っていればたぶんその時間くらいに富士宮五合目を出ることになりそうなんで大丈夫大丈夫と勝手に判断しましたが、ご来光を見てからすぐに下りてくる人は数時間は富士宮五合目でボーっと待たないといけないのでちょっとアレですね。
(日の出は五時半ですが三時間前後で降りてこれるので)
で、五合目に五時半ごろ到着し、明るいうちに一通りの装備を確認して、あとはぷしっと寝酒を飲んで車の中でゴロゴロうとうとしながら出発時刻を待ちます。
今年も隊長はここ数年で体が一番重いのでは!?という状態ですし、新入隊員も「富士山(というか本格登山)は初めてです」一名に「歩くの遅いです」一名なので、剣が峰までの時間を六時間程度、と見積もりました。
09月24日の出は05:34なので、23日の23:30までにスタートすればいいでしょう。(去年も23:18から登り始めまてますね)
いつもと違って今回は五合目のすぐ上の環境省のバイオトイレにて最終の用を足してから、六合目、新七合目、元祖七合目とつめていきます。新入隊員たちも言うほど遅くなく、というかどちらかというとコースタイムよりも少し早いくらいでペースがいいです。
それにしても、今回は寒いだろうなと思っていたのですが、思いのほか寒くないです。風があんまりないのもあるのでしょうが、元祖七合目まではソフトシェルを着ずにインナーとTシャツと長袖アウターのスリーレイヤーで登れました。
ところが元祖七合目あたりから気温もグンと下がり四枚目のウィンドシェルを着て登ります。しかも雲行きが怪しくなり、何か白いものがチラチラとし始めます。
人が多いから砂ぼこり?かと思ったら、なんと粉雪です。
あちゃーと思いつつ様子を見ながら登りましたが、最後まで積もったりするほどではありませんでした。
が、九合目あたりで新入隊員の一人にアクシデントが忍び寄ります。胸が痛いというので、高山病?と思ったのですが、話を聞く限りではそういう感じでもなさそうです。水分補給は最初から繰り返し言ってましたが、ここでは富士宮五合目で沸かしておいたお湯と栄養ゼリーの補給で様子見です。
さらに隊長である自分にアクシデント。右手中指が痛いなぁと思って手袋を外してみると、なんだか妙に紫色です。あれれ、もしかして凍傷になりかけている!?ということで、自分はここからスリーレイヤーの手袋に変更です。
そんなこんなで今年は体調にアクシデントが出たりしましたが、合目間のタイムは五分から十分近くコースタイムより縮めながら、大きく休んだりして五時過ぎには富士宮口山頂に到着しました。
あとは目指すゴールは剣が峰ですので、各自無理をしないように自分と相談しつつ、日本最高峰に向かい、隊長がご来光直前ぎりぎりに何とか剣が峰に到着です。
というわけで、無事に今年もご来光を拝むことができました。\(^o^)/
ご来光には間に合いませんでしたが、無事に新入隊員たちも剣が峰に到着し、それぞれ思い思いに写真を撮ったり、お湯を沸かしてコーヒーやインスタント味噌汁を味わいました。
ビールもあったんですが、どこかから粉雪が時々ひらひらと舞うような状態で、太陽が出てからも雲が多いために昨年程には暖かくならず、ビールという気分ではなかったのでお持ち帰りということになりました。(^^;
胸が痛いと言っている隊員が「あの急坂(馬の背)を下れる気がしない」というので、ならばだらだらとお鉢周りをしてブル道までぐるっと周るしかありません。
というわけで、測候所の階段を降りてから左に折れて、お鉢周り開始です。
太陽が雲に隠れ隠れなので、影富士もいまいちです。
でも人は結構いますね、吉田口山頂の久須志神社や、富士宮口山頂の浅間神社奥社で大きく休んだり太陽エネルギーを補充したりして時間をつぶしつつ、08:20、ブル道から下山開始です。
もしかしたらわらじ館が今年もまだやってるかも?と思い、また距離と時間はかかりますが、足腰への負担が比較的少ないので、今回もブル道+プリンスロード+宝永火口経由というコースを選択します。
が、わらじ館…残念ながらやってませんでした。(^^;
胸が痛いといっていた新入隊員の一人がかなりダメージを食らったようで、足が笑っているのが後ろから見てて判りました。もう一人も明らかにスピードが落ちてきています。という隊長も(膝は大丈夫ですが)けっこう足に来てます。
なので、ゆっくり休み休みゆっくりと下っていきます。
どうせ11:30というかお昼くらいまで車は動かせませんからね。
そんなこんなでおなじみのゲートで封鎖されている六合目に12時過ぎに到着。
ここまでくると自転車レースの規制も解除されたのか、どっと「普通の人たち」が自分たちと入れ違いで上がってきます。そんな人たちとすれ違いながら、いろいろありましたが、無事午後一時前に富士宮五合目に帰還することができました。
帰りはまたまた御胎内温泉にいって汚れを落として、焼肉屋さんでたんぱく質を補給して、高速その他の大渋滞を避けつつ、無事に今年の富士登山を終えることができました。
来年も無事に登れて、そして一期一会の素敵な出会いがあるといいですねー。