富士山に登り隊2016レポート

富士山に登り隊2016 2016.09.09-10

昨年の十月登山のくそ寒さに懲りたので、今年は例年秋分の日には降る初雪の前に…と思っていたら、どうやら天気予報を見てもこの週末しかないということで、九月に入って早々行ってまいりました。

いつものように富士宮口からということで富士山スカイラインに向かっていると「マイカー規制」の看板が!! 天気はすごく気にしていましたが、マイカー規制がまさか九月まで伸びているとは思っていませんでした。

水が塚駐車場(ちなみに1,000円)に着いた時間にはもう上にいくシャトルバスはありません。以前に来た時にも利用したタクシー(今年は5,150円均一らしい)を、今回も使うこととなりました。

それにても、山閉じをまだしていないからか、駐車場にはかなりの車がいました。

一通り準備は完了しているのですぐに乗れるのですが、水だけは手持ちにして、いざ富士宮口五合目へレッツゴーです。タクシーの運転手さんとマイカー規制の話とか保全協力金の使われ方(1,000円のアレです)とか野生動物の話をしながら、23時には五合目に到着です。

今年は隊長一人なのでお気楽ですが、ここ数年で体が一番重いのでは!?という状態なので、山頂までかかる時間を五時間以上、と見積もります。

日の出は05:13なのですが、天気が良すぎなのでたぶん10分以内には日の出でしょう。0時前からスタートでいいんじゃないかと、お手洗いとかを済ませてダラダラしようかとも思いましたが、することもないので23:18から登り始めます。

六合目、新七合目、元祖七合目とつめていきますが、意外とペースがいいです。

体が重いのでペースが上がらないだろうとか思っていたのですが、暑くなく、そして寒すぎず、なので見積もりよりも早すぎます。補給も飴と水と、各山小屋で即効元気を一つだけ、という省エネ登山、レイヤリングも元祖七合目でやっと四枚目のウィンドシェルを着るくらいの余裕です。
(最初は長袖インナーシャツとTシャツ、長袖の二枚)

そんなこんなで九・五合目に三時過ぎについてしまい、四時前には富士宮口山頂に到着しました。
去年はくそ寒くてハイドレーションのホースの中で水が凍ってしまうし、スリーレイヤーの手袋をしていたのがウソみたいな快適さです。
(そう考えると、八月の登山とか、日中の登山はどれだけくそ暑いんだろう!?)

それにしても山閉じ前ということもあり、人が多いですね。
山小屋のカレーの匂いがうまそーだった!!
下からもおおぜい登ってきます。

なんと日本一高い所にあるあのバイオトイレも開いていました。
いつまで開いているのか聞いたら、10日の10時までということだったので、お鉢周りをしてからあとできますといったら、たっぷりためてきて(!?)、ということで剣が峰に向かいます。

というわけで、当初の見積もり通りというか、実際には思っていたよりも早く!?五時間で日本最高峰の剣が峰まで到着しました。さすがにまだ渋滞にはなっていませんが、結構な人数がいます。

とりあえず測候所の壁の端っこに陣取ってご来光を待ちます…あと一時間近く…まあ氷点下でないだけましですかね。ウィンドシェルの下にユニクロのダウンで十分しのげます。

太陽さんはやく出て!!といいながら、となりの若者とお話をしながら待ちます。

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でたー!! \(^o^)/

こんなにドーンと出るのは久しぶりですかね、山頂にいるみんなもやんややんや…半分くらい日本語じゃないのでわからない(笑)
自衛隊よろしくフル装備のあんちゃん(本職かと思った)にスマホで写真を撮ってとお願いされたのでほいほいっと撮ってあげたり。

で、若者と別れて、自分もお鉢周りのために燃料チャージして山頂を後にしようとしたら、測候所の脇でさっきのスマホのあんちゃんが泣いてます。

富士山山頂だと、笑ってる人(自分も初めての時は何だかわからないけど笑ってた)とかグロッキーな人とかはよくいるけど、泣いている人はなかなかいません。

「写真ちゃんと撮れてたー?」と声をかけつつ、どうしたん?と聞くと、なんと椎間板ヘルニアで全然歩けなかったのが、ついに富士山頂まで来ることができたから、とのこと。その短い答えの中には、本人しか知らない大変な努力があったんだろう、と隊長も一瞬で理解しました。

よく頑張った!! (゚д゚)/

隊長ももらい泣きしてしまいましたが、帰りの方が腰に来るからね、気をつけて帰ってなー、ということで別れました。

富士山、いろいろな人が登りますけど、ひたすら苦しいだけですけど、こういう話を聞くと(見ると)、来てよかった!!って思いますね。一緒にその場に居た同士でなければ判らない感動をおすそ分けいただいて、お鉢周りもあっという間でした。

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で、途中アマチュア無線で声を出したら、久須志神社側で、昨日の晩からメッセンジャーでやり取りしていたフォロアーと交信することができました。こちらはハンディ機(VX-6)のローパワー(1W)でしたが、さすがに見通しだと余裕ですね、高瀬OM、ありがとうございました。

これでサブミッションのうちの一つが終わりましたので、残りもささっと片づけましょう。

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まずは日本一のトイレで用を足します。300円なんですけど、領収書とか何にもない、ということだったので、写真だけ撮りました。(笑)

スタンプとかでいいから置いとけばいいのにね。あ、することはしましたよ。

その後、トイレの上!?横!?の三島岳に移動して、次なるサブミッション「赤いきつねは富士山頂で食べれるか?」です。

一昨年(2014年)はカップヌードルを美味しくいただきましたが、果たして赤いきつねの太い麺は山頂の沸点(87度~88度)でゆだるのか?

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…チョットかたい。(爆)

日本のカップ麺の技術力に期待しましたが、そもそもこんなところで食うことを想定していないのか、五分ではまだ芯が残ってました。
(つゆがおいしいので、結局全部食いましたけど)

というわけで、そんなこんなで山頂でのサブミッションは一通りこなしたので、7:45下山開始です。

実は下山中にもサブミッションがあります。

今回の下山ルートは、途中までいつものようにブル道を使いますが、あえて御殿場口登山道の方にいって、2013年にお水をもらったわらじ館でなんか買おう、と思っていたのです。で、そこから宝永火口を回って富士宮五合目へ、というルートです。見積もりとしては四時間くらいかなぁ?という感じです。

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お、やってましたわらじ館。無事に…あとに残るバッヂ(500円)をゲットしました。

そして無事にまだゲートで封鎖されていない六合目に到着…あれ?早いね。
かなりダラダラとのんびり歩いてきた気がするんですが、途中すっころぶこともなく五合目に無事帰還いたしました!!

さすがに帰りはバス(1,150円)ですけど、水が塚駐車場に戻って、おきまりの御胎内温泉で汗を流して帰りました。

さて、来年も無事に登れるといいな、そして一期一会の素敵な出会いがあるといいな。